舞台「文豪ストレイドッグス」序 太宰治の入社試験
文豪ストレイドッグスの舞台に行った。
チケットは、2.5次元人気だからなのか、文豪ストレイドッグスだからなのか、結構倍率が高かったように思いました。
コロナへの考慮で、席(列)ごとに入場時間を設け、密を避ける対策。
舞台観客席の工夫は、各舞台企画によって異なると思うが今回はどうだろう?
今回は(も)前後左右を空けて座る形。安心して観劇できた。
が、二段目の真ん中の席は3列を除いて使用しておらず、こんなに少ない客席で、俳優たちの満足感はどうなんだろうと心配になった。
今の時期は企画側も苦肉の策。
仕方ないのだろうけど、少し気になりました。
ストリーミングライブ配信を同時中継していたらしく、カメラの数はすごかった。
主役の2キャストは素顔、他はマウスガードありというスタイルで、よく考えたなあという感想。
キャストの声については始め気づかなかったが、なるほど!話す人を減らす対策も取っていて感銘でした。
色んな舞台がそれぞれに工夫をしている。
たしかにその工夫に感謝し、楽しみたい。
役者さん見てます!
モチベーションあげて頑張ってください!
さて、本題の舞台の感想。
舞台観劇初心者なので素直な感想として。
泣きました。
泣くところなんてひとつもないけど、なんかエンドロール的なものを見た瞬間、皆さんの演技を思うとグッと。
キャラの心の中とか想像してしまったのかも。
太宰治ってキャピキャピして本心を隠してるけど本当はすごく人の心がわかる人、それでいて冷たい何か(割り切らないといけないところ)も分かってる人だと思うんです。
アニメでも舞台でも、それに始めはイラっとすることもあるけど、でも、それが太宰なんだって思うとなんだかとても感動します。
織田作の件も乗り越えた(乗り越えてないかも?)だからこその本当の言葉の重み。
死を望みながら人の死を見てきたからこその何か。
今回の舞台でのラストは、なんだか彼だからこその思いやりのような正義(信念)のような複数の貫くべきものが表れているようで。
「殺したのは僕じゃない。銃を持ったのも引き金を引いたのもあの子だ」
(ネタバレ)
そうだな、と。
誰かが手助けをしても、それを受けるも受けないも決めるのは自分。
そして、今回は彼にはそれだけ募った想いがあったからこそ。
相手にも想いがあったように、こちらにも想いがあった。
正しさとは何か。
正しいと思うことは必ずしも正しくなく。
正しさが人を苦しめる。
でも正しくあることは大事で、正しさを追い求めていかねばならない。
舞台の解釈は初心者の私にはまだわかりませんが、きっとものすごく奥が深いのがあるんだろうなと。
刀剣乱舞の舞台もそうだったけど、何回も見ないと奥の深さはわかりません。
また見て、この話のストーリーを正しく理解できるといいな。
太宰治の真面目なシーンがいつも好きです。
ふざけていてもふざけてないんだよ。
国木田独歩は、本当に真面目。
理想ってそういう意味だったんだ。
だけどそれをどう捉えてどう進み、修正していくか、それだけで人生は違ってしまう。
信念とか理想には、他者の言葉を聞くことも必要とともに、自分で受け止めることも必要なのかもしれないなあ。
やっぱり、正解はなんなのかわかりません。
結構重い話のような、まあ、これが文豪ストレイドッグスのキャラの発端というのが表れた物語でした。
お疲れ様でした!!!
PS. 即退席で余韻に浸れなかったのでカフェでひとり余韻会。
考えてみたら20時前に終わると色んなところがまだ開いていて、これはこれでよい。
#舞台文スト